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痛みの正体はこれだ!

股関節の痛みの特徴

股関節症になる方はどうも生真面目な方が多いように感じています。何をやるにも一生懸命。やり始めたら生真面目に取り組む。そして、いつも人より動いていて元気だった人がなるから落差が大きいように感じます。これまでお出会いした股関節の痛みで苦しむ多くの方を振り返った感想です。

 

股関節が傷み始めますと、一つ一つの日常的な動作に痛みがまとわりつきます。だんだんと精神的にへこんできます。こうした悪循環が続きます。そういう状態になっても、いい加減に物事を済ますことができずに、我慢しながら動き続け、悪化させていくという傾向があるのではないでしょうか。

 

活発に動き回って酷使した結果、股関節の痛みに繋がったとしますと、元は筋肉疲労ですから、筋肉の剥離痛がおきます。運動会の翌日などのひどい筋肉痛、あれと同じ痛みです。

 

股関節の場合は、単なる筋肉痛ではなく、緊張痛が加わった痛みです。疲れた時に、筋肉がつることがありますが、あれと同じひどい緊張痛に分類できる痛みです。痛みの種類としては、リウマチとよく似ていてうずくような痛みになります。ずーッと痛みが続く感じです。

                       

剥離痛は、ずきんずきんする、そして、だんだん痛くなくなるという特徴がありますが、股関節、リウマチの痛みはずっと痛い。普通の痛みと違う、ますます痛くなる感じだったと振り返っています。

 

じっとしていても、動いていても、寝ようとしても、夜中目覚めても痛いのが特徴といってもいいのではないでしょうか。  

そういう意味で沢山ある痛みの種類の中で、本当に辛いのはリウマチとか、股関節の痛みです。        

           

五十肩なんかはじっとしてたら痛くない。半月板損傷でも、オスグッドでも変形性膝関節症でも動かないで、じっとしていたら痛くない。歩くと、走ると、曲げると・・・すなわち、動かした時に痛いのです。

 

常に痛い状態が続きますと身体は緊張し、アンバランスな緊張は身体に歪みをもたらします。歪んでいますと疲れがとりにくくなります。歪みは筋肉の緊張をもたらして血流不足に繋がり回復力は低下します。そして眠りも浅くなって次第に元気がなくなります。股関節の痛みはこうして全身に影響して、精神的にも大きな負担をかけていきます。

「身体の動きを司る脳によってなされる適応(順応、進化)が股関節の痛みの真の原因である。」

誰にでもあるといっていいほど、ほとんどの人にみられる股関節転位の悪化は身体の動きを司る脳(以下「身体の脳」といいます)によって命令された、適応(順応、進化)によって起こるものであり、これこそが股関節の痛みの本当の原因ではないかと推測しています。

 

普通の股関節転位がその人の身体にとって限度を超えてしまって、大転子周辺と鼠頸部や膝に関係する筋肉の緊張痛、剥離痛を引き起こすのではないか。こうした状態によってもたらされるのが股関節の痛みだと考えています。

股関節転位について

この言葉自体ちょっと専門的になってになじみがないと思いますがお許しください。転位とは本来の位置からずれているとご理解ください。

 

ここで股関節転位による外見上の変化をまとめてみます。余り専門的になると難しすぎて読んで頂けないでしょうから要点部分だけを列記します。

 

股関節の痛みで来院されますと、多くのことをお聞きして痛みの正体を把握しようと努めます。できるだけ多くの事実情報に基づいて痛みの正体に迫ろうとします。そして、実際に股関節の動きを見る検査法によってさらに推測を深めていきます。

 

一定の法則に従って、股関節を無理のない範囲で動かして、その動きから状態を把握する検査法があります。腹屈検査法といいます。単純な動きですが実に複雑な変化が起こります。その変化から現在の股関節の問題点を読取ることが施術や自己療法を組み立てる時の判断材料になります。

 

 

この検査によって股関節の転位の種類が明らかになってきます。

簡単に言えば股関節転位の原因は、大腿骨骨頭を腸骨の股関節窩に固定するための靱帯と筋肉の緊張関係、それに大腿骨本来の形によってもたらされるものだと考えています。

 

大腿骨は大転子付近でほぼ直角に屈折し、骨頭が股関節下にはめ込まれた状態になっています。その途中の大腿頸部と呼ばれている部分に靱帯が集中して、複雑に絡み合っていいます。

 

それを取り囲む形で、筋肉が存在しています。靱帯自体は動かないものの、それを取り囲む筋肉は左右上下の緊張度合いによって影響を受けます。均等に緊張していれば問題は起こらないのですが、不整合が生じますと次のような股関節転位が出現することになります。

 

1) 前方転位     足先が外旋する。見かけの下肢が長くなる。膝を立てた時に外側に倒れる。腹屈軌跡検査では真っ直ぐに大腿が立たずに外側に流れ、膝頭が高く(前方転位)なる。

 

2) 後方転位     足先が内旋lする。見かけの下肢が短くなる。膝を立てた時に内側に 倒れる。

腹屈軌跡検査では真っ直ぐに大腿が立たずに内側に流れ、膝頭が低くなる。

 

3) 上方転位     上方転位側の足が短くなる。膝立軌跡検査では大腿骨下端がそろわず、頭方(上方)に位置し、上へ上がっている。歩くとそちら側に沈み込むように体がゆれる。仰臥位で足の位置が内側に入り(内転)、外に開きにくい。

 

4) 下方転位     下方転位側の足が長くなる。膝立軌跡検査では大腿骨下端膝頭が揃わず大腿骨下端が足方(下方)に位置し、自分から見て手前に出ている。歩くと反対側に沈み込むように体がゆれる。仰臥位で足の位置が外側に開き(外転)、内側に入らない。

 

この4つだけではありません。このほかに複合転位というものもあります。上記1)∼4)が

複合している転位です。余りにも複雑になりますのでここでは省略します。

施術者2名・自己療法指導者1名のワンチーム

股関節の痛みといいましても、それをもたらしていると思われる痛みの正体に近づくための検査法も複雑で大変難しいです。相当な練習を日常的に積み上げる仲間がいないと能力を維持するのが難しいです。自分一人ではついつい手法が雑になったり自己流に流されてしまします。

 

幸い私のところには、他に2名の施術者います。京都施術所には中村美由紀先生。自然形体療法では最高位の資格者です。

また滋賀県長浜市の施術所には安田健太郎先生、上級師範として子供の問題からお年寄りの問題まで広く研修会講師を務めています。

 

常に練習を繰り返しては、新しい事例があれば事例研究を行い情報を共有していますので、一流のレベルを維持できていると自負しています。股関節の痛みという難しい領域に私が取り組んできたのは、自分自身のつらい経験があるからです。

 

よく状況を把握したうえで、股関節の痛みはこうして解消できるという具体的な時系列プランを作成して実践して頂きます。

 

まずはご連絡してみて下さい。お役に立てると思われる状態の方も、反対に残念ながら状況をお聞きして検査をした結果、手術も含めた対応を検討すべきと判断すればその旨正直にお伝えするしかありません。辛いことですがその判断も含め一緒に考えることができればと思います。