ピンクの羽

股関節の痛み解消の原点は

脳への安心信号

こうしてパソコンに向かっていますと、時間がたつのも忘れて夢中になってしまいます。身動きもせずにじっとしている姿勢、一見楽そうに見えますが、じっとしていても実はずっと筋肉を使っています。

                       

身動きしないということは、それだけで、長時間特定部位の筋肉が緊張しているということです。ずっと座っているだけだから身体は楽だろうと思われるかもしれませんが実は違います。

           

ずっと座ってデスクワークしている人は、動くことが休憩になります。反対にずっと動いている人は、座ることが休憩ということになります。この事実から浮かび上がってくることがBRメソッド股関節症施術の原点になっています。

筋肉は常に緊張と緩和を繰り返すことで休むことができます。いわゆる貧乏ゆすりも小刻みな緊張と緩和の繰り返しであり、筋肉の緊張緩和に有効です。

ですから、私たちは貧乏ゆすりを「健康ゆすり」と言い換えています。

 

長時間緊張だけですと緊張を解除することができなくなって、例えば肩コリという結果につながります。

 

パソコンでキーを打つ作業は、指は動かしていても肩は殆ど動かしません。動かさないけど肩には力がしっかり入っています。指先できちんとキーを打つのに一番いい位置に腕を、肘を保持するために肩に力を入れて態勢を保っています。この態勢を維持するため脳は肩に力を入れることを指令しています。

 

ところがこれが長時間続きますと脳は肩の力を抜くことを忘れてしまします。恒常性維持機能の働きであり、それが肩コリの原因です。うっ血するから肩こりになるといわれますが、それは逆です。肩に力が入って長時間たつとうっ血するのです。私たちは肩コリ解消するために押したり揉んだりはしません。

 

脳に力が入っている状態と力を抜いた状態、先ほどの健康ゆすりと同じ原理で緊張と緩和を脳に認識させれば一瞬で肩は軽くなります。この基本原理を股関節の緊張解除にも応用して施術と自己療法の効果を上げることができるのです。

脳への安心信号で股関節の痛みが軽減・解消します

股関節の施術で目指す根本にあるのは、こうした股関節周辺組織の過緊張状態の解除です。緊張を解消するのに押したり、叩いたり、揉んだりするのではなく脳へのアプローチ手法を重視します。これは日常的にやって頂く自己療法においても同じことです。

 

過緊張状態を解除するに必要なのは、身体を支配している脳に対して「ここに力が入り続けていますよ。抜くのを忘れていますよ」と教えることが出発点です。過剰防衛反応で可動制限がかかっていて例えば、脚が広がらない場合も、脳への安心信号を送りながら可動域の拡大を図っていきます。

 

この原理をうまく使いますと股関節の周辺組織の緊張を解除するのにとても有効です。「やさしい緊張と緩和の繰り返しで脳は安心して力を抜くことを思い出す」というわけです。

 

この原理を股関節の施術に応用しますと、過緊張が解消されて可動域は広がり、股関節の痛みが軽減・解消できる出発点に立つことになります。もちろん使う手法は個々人の状態を見てから選んでいきます。

 

施術原理から言えばなるべく力を使わずに、小さく、ゆっくり、優しく動かして脳に安心信号を送ることが過緊張状態の解除に繋がります。反対に、大きく、早く、強くしますとぎゅっと力を入れて脳は自己防衛体制に入ります。

 

 

例えば、プールでの歩行のやり方も浮力に身を任せ、ゆっくり動かしますと抵抗が少なくなり、力を使わずに前に進むことができます。地上では出来ない運動効果が得られます。反対に水に抵抗して行いますと運動そのものが緊張を生み股関節の痛みがひどくなります。

 

常に小さく、ゆっくり、優しくが基本です。但し、股関節周辺は体重を支えながら激しい運動の負荷にも耐えるため20を超える大きな筋肉が折り重なっています。そのため一部の深い部位の緊張を解除しようとする時、小さく、ゆっくり、優しくだけでは届きませんから、牽引捻転手法や「痛・気持ちいい」程度の押圧刺激も必要です。この場合も、脳が強い刺激、自分への攻撃と認識して防御反応としての緊張に繋がることのないよう安心信号を送ることを忘れません。

 

安心して施術を心地いいと感じて頂けるよう、そして、いつも副交感神経優位になるよう留意しています。脳への安心信号によって深いレベルで筋肉の過緊張がゆっくりと解けるように緩和することを重視しています。

​BR